2018年7月31日火曜日

輸送包装セミナー「信頼性評価技術の最新動向(環境・振動・落下・衝撃)」

7月19日に、福島県ハイテクプラザにて輸送包装セミナーが開催されました。
講演内容は次の通りです。

テーマ
「信頼性評価技術の最新動向(環境・振動・落下・衝撃)」

     振動試験
 振動試験の基礎と試験事例の紹介」(IMV株式会社)
  ・振動試験の概要、振動試験をするための必要知識を説明。
  ・輸送環境試験・自動車関連試験についての説明

     落下/衝撃試験
 「落下・衝撃試験の基礎および対策アプローチ」(神栄テストマシナリー株式会社)
  ・流通過程・使用中に発生する物理的な落下衝撃事象による製品破壊を予防するための事前落下衝撃試験について解説。
  ・落下衝撃対策の一つとして緩衝包装設計の最適化手法について紹介。

     環境試験
 輸送環境における試験の基礎と評価事例のご紹介」(エスペック株式会社)
  ・輸送、自然、保管環境ストレス及び故障事例を紹介
  ・試験における基準の設定フローや公的試験規格・関連試験装置の紹介


このセミナーでは各社が実際に製品を持ち寄り、
各講演後にデモを行いました。

出展デモ製品(休憩時間20分間に説明対応)
    IMV:低騒音小型振動試験装置 mシリーズ
  STMAccStick
 エスペック:小型環境試験機 SHシリーズ
参加者は講演直後に実物を見ることが出来るため、
理解・質問がしやすく、非常に効果的だと感じました。
 
AccStickは、スタンドアローン型世界最小クラスの3軸加速度ロガーで、本体内部にセンサ、バッテリ、メモリを内蔵し、高サンプリングで加速度波形を詳細に記録します。
 
これらの計測器は「TOKYO PACK 2018」にて展示いたしますので、
実際の製品を確認したい方は是非足をお運びください。

2018年7月22日日曜日

大学院前期課程における研究内容

7月12日,13日に東京大学 弥生講堂において、
日本包装学会年次大会が開催されました。

私は12日の16:30より
湿度環境変動時の段ボール箱一定荷重圧縮特性
と題して発表をする予定でしたが、外せない用事が入ってしまったために、
今回は神戸大学大学院 斎藤勝彦教授に代理で発表していただきました。

この研究では、段ボール箱段積み時における保管可能期間に焦点を当てています。

物流過程において、段ボール貨物は倉庫に段積み状態で保管される場合が多く、
その際に段上の貨物が下の貨物を圧縮し、
段ボール箱が座屈し貨物が破損してしまうことがあります。
事前に保管可能期間を把握できれば、
座屈による貨物損傷を未然に防ぐことが可能となります。

事前研究では、一定湿度環境における
段ボール箱保管可能期間推定式が明らかになっていました。
私の研究では、変動湿度環境における
段ボール箱保管可能期間推定式を提案しました。

この内容は私の大学院における研究の成果であり、
研究内容をまとめた一般論文は
日本包装学会誌 Vol.27 No.4 (2018)」に掲載されます。

今後も私は圧縮をテーマに研究を行う予定なので、
何か抱えている問題があれば、情報を提供していただけると
解決の糸口が見つかるかもしれません。

お困りのことがございましたら、
是非お声かけしていただければと思います。

圧縮以外の衝撃・振動などの情報もお待ちしております。

論文投稿のすすめ

7月11日に、東京海洋大学 越中島キャンパスにおいて、
日本包装学会 若手の会」と「輸送包装コミュニティ」の共催で、
包装合同勉強会が開催されました。

講演内容は下記の通りです。


「論文投稿のすすめ その2」 講師:農研機構 北澤裕明


北澤様は今までに査読付き論文をおおよそ50本投稿しており、
またEditorとして査読対応などもなさっています。

このテーマにおける講演は2017年度の
日本包装学会年次大会でもお話しされており、
今回は続編という位置付けで、論文を執筆する”コツ”を伝授していただきました。


学会が発展するためには質の高い論文が投稿され続ける必要があり、
論文を投稿する著者の能力、その論文を評価するEditorの能力の両方が求められます。
その能力向上のためには、論文を執筆してトレーニングすることが最適です。

研究の成果がまとまり執筆するか迷った際には、
是非とも論文執筆に挑戦してみてはいかがでしょうか。

数打ちゃ当たるかもしれませんよ?笑

2018年7月18日水曜日

輸送包装懇話会・講演会(輸送包装コミュニティ)

7月6日(金)に、日本包装技術協会が主催する「第132回輸送包装懇話会・講演会」に参加して参りました。

講演内容は下記の通りです。



テーマ1
「輸送包装試験 ISTA/ASTMの最新動向(規格の側面から)
エクサーチ ㈱               高木雅広 氏

テーマ2
「輸送包装試験 ISTA/ASTMの最新動向(実試験の側面から)」
日本ビジネスロジスティクス ㈱    小俣一典 氏



また、講演後には参加者・講演者共に集まり懇親会が行われ、
情報交換に花が咲きました。

このような技術者同士の情報交換でお互いに課題を見つけ合うことで、
更なる技術向上・適正包装に繋がることでしょう。

なお、今まで包装について学んでこなかった方であっても、
知識習得・包装の考え方の理解に役立つでしょう。

私たちの生活において欠かすことが出来ない物流。
その物流の根幹を担う包装を少し変えるだけで、
大幅なコストダウンが見込めます。

輸送包装コミュニティの活動に興味がある方はこちらまで。

輸送包装コミュニティ
https://packagingtech.org/index.html


2018年7月8日日曜日

”新入り”社員研修会

7月2日に日本試験機工業会が開催する新入社員研修会に参加して参りました。

日本試験機工業会とは材料試験機の製造を目的に発足された工業会であり、
今日では力・硬さ・振動・圧力・熱・温度・湿度・光・腐食・摩耗などを試験因子とする
工業的試験装置メーカーの集団として多方面にわたる試験機関連情報を保有する一大専門家集団です。

日本試験機工業会は、未来につなぐ試験と計測”見せる信頼-確かな品質”をテーマに
「材料試験、環境試験と計測、評価に関する国内唯一の総合展」として、
2年に1度、東京ビッグサイトにて展示会「TEST 総合試験機器展」を開催しております。

展示会が開催されない年には、試験機について学ぶための新入社員研修会が開催されます。
これは新入社員だけが対象ではなく、これから試験機について学びたい方や、
更に知識を蓄えたいエンジニアの方も参加できるようになっております。

今年の新入社員研修会は下記内容で開催されました。

  硬さ試験     : ㈱ フューチュアテック
  静的強度試験   : ㈱ 島津製作所
  疲労試験      : ㈱ 島津製作所
  高分子材料試験 : ㈱ 東洋精機製作所
  耐候(光)性試験  : スガ試験機 ㈱
  気象環境試験   : エスペック ㈱
  衝撃・落下試験 : 神栄テストマシナリー ㈱
  腐食環境試験   : 板橋理化工業 ㈱
  機械環境試験   : エミック ㈱

弊社は衝撃試験機・落下試験機を製造しているため、
そのノウハウを活かして、講師として衝撃・落下試験についてのセミナーを行いました。

「TEST 総合試験機器展」では様々な試験機を実際に見ることが出来ますが、
研修会ではその試験機を用いた実際の試験や現場状況を詳しく知ることが出来ます。

展示会・研修会共に試験機理解の一助となりますので、
興味がある方は参加することを推奨いたします。

2018年7月4日水曜日

言葉の壁

6/11~22にかけて、台湾へ技術研修に行って参りました。

出張の2週間前に社長から下された命は次のようなものでした。
『英語と日本語の使用は一切禁止』
慌てて中国語の本を買い、中国語の勉強を開始しました。

付け焼刃で挑んだ台湾出張。
2週間にわたって中国語で対応されることを不安に感じていたのですが、
私のお世話担当の方は全員英語を用いて話してくださいました。
一安心したのも束の間、英語が話せず悪戦苦闘。
日本には研修先の製品を扱える人がいないため、
製品について理解せずに帰るわけにもいきません。
疑問点を解決すべく、あらゆる手段を用いてコミュニケーションを図った2週間でした。

この研修で扱った製品は、「TOKYO PACK 2018」にて展示いたします。
また、私は講師として「出展社プレゼンテーションセミナー」にも参加する予定です。
包装にまつわる様々な技術・製品について理解を深める機会でございますので、
ご興味がございましたら是非ご参加くださいませ。

TOKYO PACK 2018 (10/2~10/5)

http://www.tokyo-pack.jp/

神栄テストマシナリー(株)
小間番号: 5-32 担当部署: 事業開発部