2018年11月11日日曜日

”カンペ”の使い方(若手研修)

11月7日~9日に神栄株式会社の若手研修に参加いたしました。
この研修は1年目から3年目までの若手社員を対象とし、
今年は「ロジカルシンキング」をテーマにグループワークを行いました。

ロジカルシンキングでは主に、
相手に分かりやすく伝える方法
 (WPW法、PREP法)
複数の事実を論理的に結びつけ、結論を導く方法
 (演繹法、帰納法)
について学び、プレゼンテーションを通して
学んだ内容の定着を図りました。



ところで、研修参加者の多くが「報連相スキルの向上」を目標に
本研修に参加したようですが、その成果は得られたのでしょうか。

何かを学びインプットした内容は、
アウトプット無しでは定着しません。
授業では公式を見ながら計算ができたとしても、
試験本番では教科書はなく、
手元にカンペがあったとしても、
公式を見ながらゆっくり考えている時間はありません。

この研修では何度も何度も試験を行うことで、
参加者はカンペから必死に答えを導出し、
式の使い方を理解することが出来ました。

「じゃーそれでカンペキっっ!!」

それが出来るのは計算機だけです。

残念ながら、人間の知識記憶はすぐに薄れるもので、
1週間後にはたったの20%しか残っていないという研究もあります。(エビングハウスの忘却曲線)

今回の研修で参加者の頭の中には公式が組み込まれたことでしょう。
ですが、1週間・1ヶ月勉強しない状況でいきなり試験を行ったとき、
そのカンペが頭に残っているでしょうか。

一方で、遠い昔に自転車に乗っていて、
長い間乗らなかったのにもかかわらず
少し練習すればすぐに乗れるようになることも事実です。
それは、運動記憶が体に残っているからです。

つまり、物事を習熟するためには、
学んだ内容を意識的に実践・継続することで、
短期知識記憶が長期運動記憶となり、
その結果自分の能力として定着するのです。

日常の業務において実践する場面があったとしても、
自分の記憶を使い、頭を通し口に出す運動を行わなければ、
決して定着することはありません。

今回の研修において学んだ内容は、物事を考え説明する上で、
非常に効果的なものだったと思います。
その効果的な内容を自分のスキルにできるか否かは、
今後の取り組み方にかかっています。

ちなみに、私は研修後1年以内の目標として、
プレゼンテーションスキルの向上
パワーポイント資料作成スキルの向上
大学院博士後期課程の研究内容構築
を掲げました。
今回のロジカル研修で学んだ内容は、
業界分野における社内及び社外プレゼンテーションを通じて習得すると共に、
将来的には分野における研究成果を上げて博士号を取得し、
世界的に活躍できるResearcher、Presenterになることを
目標としています。

なかなか険しい道のりですが、地道に努力いたします。

神栄テストマシナリー㈱
事業開発部  波夛野 諭志

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