2018年11月23日金曜日

第56回 全日本包装技術研究大会

11月22,23日に千葉県の幕張メッセにて
全日本包装技術研究大会が開催されました。

本大会は日本包装技術協会における研究大会であり、
協会の参加団体が各自の最新の研究・技術を発表する場です。

発表のテーマは下記の4つの部会に分かれています。
 ・医薬品・化粧品包装部会
 ・食品包装部会
 ・輸送包装部会
 ・電気機器・輸送包装部会

神栄テストマシナリーは輸送包装部会において
包装貨物ランダム振動試験条件の設計検討
をテーマに発表いたしました。




「ランダム振動試験」とは


ランダム振動試験とは、JIS規格に規定されている
包装貨物評価試験における振動試験方法です。

流貨物が破損する要因は下記の3つです。


 ・落下衝撃:荷役中に発生
 ・輸送振動:輸送中に発生
 ・段積圧縮:保管中に発生

これらの要因が製品に加わった場合においても製品が壊れないように、製品には包装が施されます。
そして、施された包装の保護性を検証するために、
下記包装貨物評価試験を行います。

 ・落下衝撃→落下試験
 ・輸送振動→振動試験
 ・段積圧縮→圧縮試験

物流において、輸送中の振動は不規則に発生するため、
振動試験においても不規則な振動を与えることが推奨されています。
その不規則な振動を与える振動試験のことを
ランダム振動試験」と呼びます。

また、ランダム振動試験を行う際には、
試験条件として輸送中の振動情報(PSD)が必要になりますが、
その情報は輸送環境記録計にて測定することが出来ます。
 
 
輸送環境記録計
(DER-1000:神栄テストマシナリー)
 
 
「出荷時は破損していないのに、客先で破損していることがある」
「輸送費用を安く抑えたい」
 
このような悩みを抱えている方は、
一度輸送中の環境を調査してみてはいかがでしょうか。
輸送環境から得たデータを基に包装設計を行うことで、
劇的に物流コストを抑えるだけでなく、
客先からのクレームも減少することでしょう。
 
試験機・計測器のレンタルも行っているので、
当社までお気軽にお問合せ下さいませ。
物流改善の相談・提案対応も可能です。
 
神栄テストマシナリー㈱
事業開発部 波夛野 諭志
 

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