2018年11月27日火曜日

信頼性セミナーのご案内(12/7 新宿)

12月17日に新宿にて「信頼性セミナー」が開催されます。

製品を安全にお客様に届けるために包装設計が施され、
その包装設計の信頼性を確かめるために
包装貨物評価試験が行われます。

環境試験機を取り扱うESPEC、
振動試験機を取り扱うIMV、
落下振動圧縮計測機器を取り扱う神栄テストマシナリー
3社が協力し、総合的な物流サポートを行うセミナーです。

・開催日時
 2018年12月7日(金)
 13:00~17:00(受付時間:12:30~)
・会場
 東京都新宿区西新宿2-6-1 新宿住友ビル47F
 新宿住友スカイルーム Room1
・定員
 60名
・参加費
 無料

演プログラムはこちら
 
「環境試験規格の動向と新製品の紹介」
講師:エスペック株式会社

近年、電子機器の小型化や使用環境の多様化により、温度サイクルストレスによる故障に結び付く機会が増えています。本講演では、温度サイクル試験や熱衝撃試験規格の動向、規格に基づいた半田接合部の信頼性評価事例などと併せ、それに対応した新製品についてご紹介致します。
 
 
「振動試験の基礎と試験事例の紹介」
講師:IMV株式会社

振動試験は製品の品質を保証するために必要不可欠な試験です。しかし、試験条件が実環境の振動を再現出来なければ品質を保証する事が出来ません。このような事態を避けるためには、実施者が試験規格を十分に理解しておく事が重要です。本講演では振動試験の基礎と関連する規格、および受託試験など実施している事例についてご紹介致します。

 
「適正包装設計のための落下衝撃試験技術」
講師:神栄テストマシナリー株式会社

あらゆる製品は、その輸送過程で、様々なハザードに遭遇し、製品不具合に繋がります。このような不具合を防ぐためには、緩衝包装設計が必要で、包装貨物試験(落下試験、振動試験、衝撃試験、圧縮試験等)によって、その設計妥当性が評価されています。ここでは、適正包装設計の考え方、具体的手順とともに、評価試験に必要な落下衝撃試験技術について解説致します。


この総合セミナーに参加することで
効果的な包装設計輸送費の削減に繋がることでしょう。是非ともご参加くださいませ。

興味がございましたら、弊社のお問合せページ
または電話にてご連絡下さいませ。

神栄テストマシナリー㈱
HP
https://www.shinyei-tm.co.jp/

TEL
029-848-3571 (営業部)


神栄テストマシナリー株式会社
事業開発部 波夛野諭志

2018年11月23日金曜日

第56回 全日本包装技術研究大会

11月22,23日に千葉県の幕張メッセにて
全日本包装技術研究大会が開催されました。

本大会は日本包装技術協会における研究大会であり、
協会の参加団体が各自の最新の研究・技術を発表する場です。

発表のテーマは下記の4つの部会に分かれています。
 ・医薬品・化粧品包装部会
 ・食品包装部会
 ・輸送包装部会
 ・電気機器・輸送包装部会

神栄テストマシナリーは輸送包装部会において
包装貨物ランダム振動試験条件の設計検討
をテーマに発表いたしました。




「ランダム振動試験」とは


ランダム振動試験とは、JIS規格に規定されている
包装貨物評価試験における振動試験方法です。

流貨物が破損する要因は下記の3つです。


 ・落下衝撃:荷役中に発生
 ・輸送振動:輸送中に発生
 ・段積圧縮:保管中に発生

これらの要因が製品に加わった場合においても製品が壊れないように、製品には包装が施されます。
そして、施された包装の保護性を検証するために、
下記包装貨物評価試験を行います。

 ・落下衝撃→落下試験
 ・輸送振動→振動試験
 ・段積圧縮→圧縮試験

物流において、輸送中の振動は不規則に発生するため、
振動試験においても不規則な振動を与えることが推奨されています。
その不規則な振動を与える振動試験のことを
ランダム振動試験」と呼びます。

また、ランダム振動試験を行う際には、
試験条件として輸送中の振動情報(PSD)が必要になりますが、
その情報は輸送環境記録計にて測定することが出来ます。
 
 
輸送環境記録計
(DER-1000:神栄テストマシナリー)
 
 
「出荷時は破損していないのに、客先で破損していることがある」
「輸送費用を安く抑えたい」
 
このような悩みを抱えている方は、
一度輸送中の環境を調査してみてはいかがでしょうか。
輸送環境から得たデータを基に包装設計を行うことで、
劇的に物流コストを抑えるだけでなく、
客先からのクレームも減少することでしょう。
 
試験機・計測器のレンタルも行っているので、
当社までお気軽にお問合せ下さいませ。
物流改善の相談・提案対応も可能です。
 
神栄テストマシナリー㈱
事業開発部 波夛野 諭志
 

2018年11月11日日曜日

”カンペ”の使い方(若手研修)

11月7日~9日に神栄株式会社の若手研修に参加いたしました。
この研修は1年目から3年目までの若手社員を対象とし、
今年は「ロジカルシンキング」をテーマにグループワークを行いました。

ロジカルシンキングでは主に、
相手に分かりやすく伝える方法
 (WPW法、PREP法)
複数の事実を論理的に結びつけ、結論を導く方法
 (演繹法、帰納法)
について学び、プレゼンテーションを通して
学んだ内容の定着を図りました。



ところで、研修参加者の多くが「報連相スキルの向上」を目標に
本研修に参加したようですが、その成果は得られたのでしょうか。

何かを学びインプットした内容は、
アウトプット無しでは定着しません。
授業では公式を見ながら計算ができたとしても、
試験本番では教科書はなく、
手元にカンペがあったとしても、
公式を見ながらゆっくり考えている時間はありません。

この研修では何度も何度も試験を行うことで、
参加者はカンペから必死に答えを導出し、
式の使い方を理解することが出来ました。

「じゃーそれでカンペキっっ!!」

それが出来るのは計算機だけです。

残念ながら、人間の知識記憶はすぐに薄れるもので、
1週間後にはたったの20%しか残っていないという研究もあります。(エビングハウスの忘却曲線)

今回の研修で参加者の頭の中には公式が組み込まれたことでしょう。
ですが、1週間・1ヶ月勉強しない状況でいきなり試験を行ったとき、
そのカンペが頭に残っているでしょうか。

一方で、遠い昔に自転車に乗っていて、
長い間乗らなかったのにもかかわらず
少し練習すればすぐに乗れるようになることも事実です。
それは、運動記憶が体に残っているからです。

つまり、物事を習熟するためには、
学んだ内容を意識的に実践・継続することで、
短期知識記憶が長期運動記憶となり、
その結果自分の能力として定着するのです。

日常の業務において実践する場面があったとしても、
自分の記憶を使い、頭を通し口に出す運動を行わなければ、
決して定着することはありません。

今回の研修において学んだ内容は、物事を考え説明する上で、
非常に効果的なものだったと思います。
その効果的な内容を自分のスキルにできるか否かは、
今後の取り組み方にかかっています。

ちなみに、私は研修後1年以内の目標として、
プレゼンテーションスキルの向上
パワーポイント資料作成スキルの向上
大学院博士後期課程の研究内容構築
を掲げました。
今回のロジカル研修で学んだ内容は、
業界分野における社内及び社外プレゼンテーションを通じて習得すると共に、
将来的には分野における研究成果を上げて博士号を取得し、
世界的に活躍できるResearcher、Presenterになることを
目標としています。

なかなか険しい道のりですが、地道に努力いたします。

神栄テストマシナリー㈱
事業開発部  波夛野 諭志