第28回 日本包装学会年次大会
が開催されました。
この学会において弊社は下記発表を行いました。
・ポスター発表
「衝撃応答スペクトルによる緩衝包装評価方法」
(事業開発部部長 川口)
・口頭発表
「薄膜緩衝材における緩衝性能評価手法」
(事業開発部 波夛野)
緩衝材は下記の二つに分けられ、製品設計に関わるものが
製品の中に施す緩衝材です。
・製品の外の緩衝材:気泡緩衝材等(物流中の衝撃低減)
・製品の中の緩衝材:ゲル、ゴム (製品使用中の衝撃低減)
製品の外に施す緩衝材に対する緩衝性能評価方法は
JIS Z 0235 「衝撃荷重試験」に規定されており、
落錘試験機が一般的に用いられます。
しかし、製品の中に施すような極めて薄い緩衝材に対しては
性能を評価する試験機・試験方法が規定されていないだけでなく、
落錘試験機を使用することは適切ではありません。
落錘試験機 ACST
そこで、振子式試験装置 PST-300を使用し、
試験試料の有無による衝撃加速度を比較評価する方法を提案いたしました。
この試験機は高い繰り返し性・再現性をもち、
2次衝突防止機能が備わっているため、
非常に信頼性の高いデータを得ることができます。
振子式衝撃試験機 PST-300
現場取入れ手順は、
①同一厚さサンプルに対する衝撃加速度を比較し、
緩衝率の高い試料を選択
②同一種類の試料で厚さの異なるものを複数用意し、
製品許容加速度になるサンプル厚さを決定
この流れで、製品の中に施す緩衝材の材質、厚さを考察することができます。
製品の強度設計をされている方は、
強度評価方法を今一度見直してみてはいかがでしょうか。
お問い合わせは下記まで
神栄テストマシナリー
神栄テストマシナリー㈱
事業開発部 波夛野諭志